チビちゃんは幸せやったよ

53)11月29日    転院後2日目。朝、担当の先生の診察があった。(緩和病棟では、土日も関係なく、毎朝7時過ぎに先生の診察がある)その際、少しなら何をたべてもいいですよ、との話があった。

    まだ胃も慣れてないと思ったので、朝はお茶だけにして、車椅子で、多目的室に朝日を見にいった。幾重にも連なって見える天理の山々の間から、朝日が登ってくるのが眺められた。

 この日は天気がよく日向ぼっこもできた。いろんなお話もできた。

    この日も犬のチビちゃんのことが話題になった。チャーリーは、最後の最後に、動物病院に連れて行って、安楽死させたことが、どうしても頭から離れないようだった。「チビちゃんは、あれでよかったんやろか」と言ったりした。

    おとうは、チビちゃんはチャーリーに巡り会えて幸せやったと思うよ、チャーリーほど可愛がれる人はめったにいないと思うよ、と言っておいた。